“MANIS” Tree Project

お買い物をして木を植えよう

「地球とともに」というコンセプトを掲げてものづくりを行っているMYLANが、いま注目しているエシカルブランドとして今回ご紹介するのは“MANIS(マニス)”。
「カワイイで森を増やす」をモットーにした環境活動団体がプロデュースしている、かごバッグのブランドです。

そのラベンダーやピンク、スカイブルーといったカラフルな色に彩られたバッグは、すべてインドネシアで破棄されているプラスチックの廃材をリサイクルし、現地の職人さんが一つ一つ丹念に手で編んだもの。驚くほど軽くて薄いけれど、バッグ本体からハンドル部分まで、ひもがしっかりと編み込まれているのでとても丈夫なのが特徴です。水に濡れてもいい素材なので、雨の日に持つのはもちろん、海や川へのレジャー仕様にも。汚れたらさっと水洗いできて手軽に使えるのも便利です。

そして、バッグを購入することで、インドネシアのジャングルに1本の木を植えられるというのも嬉しいポイント。そのジャングルには、今や絶滅危惧種(絶滅する恐れがある)から近絶滅種(もうすぐ絶滅する)に指定されたオランウータンの野生種が住んでいます。過去100年間の間に、オランウータンのおよそ80%が減少してしまった理由は、森林の過剰な違法伐採、そしてパルプやパーム油の農地にするための焼畑と延焼による森林火災などによるもの。とくにパーム油は、お菓子や石けん、食料品など身の回りのものに多く使用されていて、日本では一人あたり年間約4㎏を消費しているといわれています。だから、私たちにとっても決して無関係なことではないのです。パームの実を大量生産するために、現地の子どもたちが児童労働を強いられているというのも問題になっているのだそう。

そうした問題の解決をはかるためのプロジェクトの一環として生まれたのが、このマニスのバッグなのです。つまり、私たちが可愛いかごバッグを使うことは、実はジャングルとその地で生きる人々や動物を守る活動にも繋がるということ。私たちにできることは微力なものかもしれません。でも、なんだか夢のあるストーリーだと思いませんか?

ジャングルに苗木を植樹する証明として、バッグの一つ一つに苗木の本数を表すシリアルナンバーが付けられています。それを目にして、見知らぬ土地に自分が植えた木が育ち、それが豊かな森へと成長していくような光景に思いを馳せる。そんな楽しみ方も与えてくれそうなお買い物こそ、豊かな体験だといえるのかもしれません。